ひたすら受験問題を解説していくブログ
京都大学2013年化学第1問b
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錯体に関する問題で標準的なものです。問8は少し難易度が高く、また記述の仕方に悩む気はします。

問5 非共有電子対
問題文が変です。アンモニアとアンモニウムイオンでわかるように、金属イオンではないものでも配位結合といいます。
配位結合は、電子軌道が空いている電子対受容体に、非共有電子対を持つ電子対供与体が非共有電子対を提供し、共有結合のように電子を共有することによって結合するものです。
この結合は共有結合と実質的な違いはないため、アンモニウムイオンの4つの結合は区別することができません(ただし、結合に利用する空き軌道が他の結合とは異なる配位結合なら区別できます。)。

問6 Ag2O+4NH3+H2O→2[Ag(NH3)2]OH
なお、ジアンミン銀(I)イオンは直線型です。

問7
要するに等価な6つのうちから3つを選ぶだけです。等価なのである結合位置をテキトーに選びA1をつけます。その次にA2をつける位置には、A1Mと直交するものと、A1Mの延長線上になるものの2通りしかありません。
A2を直交するものにつけたとすると、次のA3は両方のAMに直交するものか、一方の延長線上かの2通りしかありません。
A2を同直線状につけたとすると、次のA3は両方のAMに直交するものしかありません。

以上の3通りを直線状のAMAの個数で分類してやれば、実は2通りだとわかります。よって
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問8
Co3+の配位位置にエチレンジアミンの配位子が来るような構造をとった場合は五角形構造になるが、エチレンジアミンのCとNの結合角は100度付近であり、立体的に無理なく五角形を形成できるため。

立体で結合のしやすさを考える場合、立体的に結合の邪魔になるか、結合したときに変なゆがみが生じないかの2点が重要です。ちなみに六角形のキレートも安定ですが、結合角に多少無理があるため、配位子が二重結合を含むほうが安定します。
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テーマ:大学受験 - ジャンル:学校・教育

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