ひたすら受験問題を解説していくブログ
大阪大学2013年前期生物第4問
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穴埋めは簡単として、問5,6がそれなりに難しく、時間に追われていると困りそうな印象です。

[A]
問1 ア:ホモ接合体 イ:ヘテロ接合体 ウ:優性 エ:劣性 オ:不完全優性
アイ
特に解説の余地はないのですが、homo-っていう接頭語は同種、hetero-は異種って意味があります。

ウエオ
メンデル時代は優性劣性とかの理解でOKでしたが、今日では、その遺伝子が機能するタンパク質を作るか作らないかということでとらえられます。これが問2ですね。

問2
Aaのハエにおいて発現する活性のある酵素の量はAAに比べて少ないとと考えられるが、目を赤くするのに十分な量の色素を合成するのに十分な酵素量であるから。

一方の不完全優性では、十分な量の酵素が確保できないため半端になるもの(半優性)と、ABO血液型のように複対立遺伝子でAもBもそれぞれ機能するタンパク質を作る場合(共優性)が挙げられます。
なお、解答において酵素量を”半分”じゃなく”少ない”と表現しているのは単純に半分になるかが不明だからで、発現量が少ないと転写が促進される場合などもあるからです。

[B]
問3 カ:原基分布図(予定運命図) キ:体細胞

卵においてどこが何に分化していくかは物質の濃度勾配や、周囲の細胞からの刺激などで決まるため、どこが何になるかは概ね決まっており、それを図にしたのが原基分布図です。


特にコメントなし

問4
Xの眼は白色になる。生殖細胞の由来を調べる実験だが、マーカーとなる遺伝子は眼において形質を示すもので、生殖細胞の観察では不能である。そのため、生殖細胞の遺伝子を引き継ぐ次世代で確認する必要があるから。

言うべきことの難易度は大したことはないんですが、言葉いじりが結構大変な感じです。

[C]
問5
AABB卵の後極以外の様々な部位の卵内容物をAAbb卵の前極に移植し、胚盤葉期まで育て、前極細胞をaabb胚の後極に移植する。その結果できた成体とaabbハエの子が白い棒状の眼のみであることを確認する。

正直なところかなり字数制限が厳しいです。パソコンで打っているからいいけど紙と鉛筆だとノイローゼになりそうです。

後極のみというためには、それ以外が全く同じ(コントロール)を作ってやる必要があります。
もうちょっと論理的に考えるなら、これは”因子は後極のみに存在する”、つまり、”後極に因子が存在する”かつ”因子ならば後極にある”という命題を示すことです。
実験2で示していることは"後極に因子が存在する"ということなので、残りの”因子ならば後極にある”を示すことになります。直接の実験はぱっと考えても思いつかなそうなので、こういうときは対偶をとってやります(東大2013年生物第3問IIAbの短足遺伝子の推論もそうでしたね)。
対偶は"後極で無ければ因子はない"となるので、後極以外の様々な部位で同様の実験をしてみる形に成ります(ただし、現実の実験においてはあまり好ましい解ではないです。なぜならば、”後極以外”といった場合には漏れなくすべての部位を本当に調べられるのか疑問が残るからです。0.1mm上ならどうなの?という話です)。

問6
卵内容物は分化を引き起こしているが、眼の遺伝型に影響は与えていないため、細胞質には遺伝する性質がないこと、および、核の遺伝型に影響を与えないことがわかる。

言いたいこととしては、卵内容物が遺伝には関係ないことで、別に難しいことでもないですし、ヒントとして細胞質だの核だのがあるので更に簡単なはずです。あとはどうまとめるかだけですが、これが少しめんどくさい。
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テーマ:大学受験 - ジャンル:学校・教育

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