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慶應大学医学部2014年化学第1問
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解説


多少見慣れないものもありますが,基本知識から複雑な思考を要せずに考えられるものばかりで,余り落としたくない感じです。1は用語の定義が謎です。

1.122kcal
炭素が15/12=5/4molなので,これに97.2kcalをかけて121.5≒122kcalとなります。
(でも,生成熱って1molなので,97.2kcalですよね)

2.
官能基の隣の炭素からギリシャ文字でα炭素,β炭素・・・・と呼ばれます。α-アミノ酸はカルボキシ基のα炭素にアミノ基がついた化合物です。脱炭酸した結果がGABA(γ-アミノ酪酸)なので,アミノ基の隣についた炭素がα炭素だったことが分かります(仮に,脱アミノされた結果だとしたらGABAのカルボキシ基の隣の炭素にアミノ基がつくと考えられます)。よって,構造式は
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となり,グルタミン酸です。

3.
(1)潮解
固体表面に生じる飽和水溶液の飽和蒸気圧が大気中の蒸気圧よりも小さいために(不揮発性の溶質を溶かすと蒸気圧降下が起こります),大気中の水分が水溶液に取り込まれていきます。

(2)風解
こちらも蒸気圧が絡んできます。水和水を持つ結晶は水部分の着脱が平衡状態にあります。つまり,飽和蒸気圧を持っており,その飽和蒸気圧より外の蒸気圧が低くなると,平衡が水を失う側に移動します。

(3)光分解(感光) 2AgBr→2Ag+Br2
保存方法:褐色ビンに入れて,暗所に保存する。

銀化合物は光分解されやすいです(褐色ビンだけだと不十分だと思います。)。ハロゲン化銀の特色は難溶性(フッ化銀は溶ける)と光分解であり,チオスルファトやシアノ錯体を作って解けることは押さえておきたいです。また酸の強さもたまに聞かれます(HF<<HCl<HBr<HI)。

4.
(1)二次電池
対義語は一次電池です。

(2)1.96g
問題文中の反応式から正極,負極ともに硫酸鉛(II)と硫化物イオンが1:1の関係で反応が進みます。よって,硫酸鉛(II)の式量は303なので,6.06/303×98=1.96gだけ減少します。

(3)
リチウムはイオン化傾向が高く,水とは反応してしまうが,有機溶媒だとリチウムと反応しにくいから。

水で何が問題であるかを考えて見ましょう。リチウムを水につけると水素を出しながら熱を発します。

5.14個
まず飽和か否かを確認すると,ベンゼンの時点でCが6,Hも6です。Cの残りは2個であり,BrとHで計4つ余っているので飽和だと分かります。ベンゼンにつくアルキル基としては,CCかC,Cの2通りがあり,炭素骨格を作った後にBrをつけていきます。
(i)CC
CC部分で2通り,オルトメタパラで3通りで計5通りです。

(ii)C,C
(ii-i)炭素骨格がオルト
メチル基につく場合に1通り,ベンゼン環につく場合が2通りで,計3通り。

(ii-ii) 炭素骨格がメタ
メチル基につく場合が1通り,ベンゼン環につく場合が3通りで,計4通り。

(ii-iii)炭素骨格がパラ
メチル基につく場合が1通り,ベンゼン環につく場合が1通りで,計2通りです。

以上から14通りです。

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