ひたすら受験問題を解説していくブログ
東京大学2015年前期生物第2問I
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解説


Bの解答が予備校とは違うみたいなので,ここは受験生も困ったのではないでしょうか。それ以外の内容としてはEで交叉について触れ忘れた人が結構いそうな気がします。

A (1),(2)
自家受粉可能な植物はハチなどがいなくても受粉可能なので子孫を残すことは容易いです。しかしながら,遺伝子の多様性が担保されにくいため,環境変化による影響を大きく受ける可能性があります。
(1) 自家受精可能である者の方が子孫を残しやすいです。
(2) 孤立した場合には他の花からの花粉を得られないため,自家受精できない植物は子孫を残せなくなります。
(3) (2)のような他花の花粉へのアクセスに関係する変化以外は,遺伝的な多様性の高い方が生き残る可能性が大きくなります。

B 1-7 2-メチオニン 3-55 4-アスパラギン 5-28
この問題は謎ですね。というか半分失題のような気がします。翻訳後修飾関連の記述が一切ないことから何番目なんかわかるはずないです。シグナル配列とか,真ん中での切断とかは空気を読んでないとしても,ファーストメチオニン(開始コドンのメチオニンであり,除去されることが多いものです。ファーストメチオニンが付いたままでは機能しないタンパク質も珍しくないです。)ぐらいは除いてしまいたい気しかしません。

塩基配列の違いを見ていきます。表2-1の1段目のUは19番目なのでファーストメチオニンを除くと6番目のコドンの先頭です(以下,すべて開始コドンを除いて考えています)。したがって,異なるもの(GUG→AUG)は7番目のコドンであり,メチオニンに変化しています。
次に2段目ですが,初めのUが19番目のコドンのラストですので,異なるものはUUC→UUUです。しかしこの変化はともにフェニルアラニンで変化をもたらしません。
3段目は,初めのGCまでで54番目コドンであり,AGU→AAUとセリン→アスパラギンに変化しています。

最後に4段目を見ると,初めのGが61番目の初めであり,62番目がUCA→UAAと終始コドンに変化しています。したがって,B2 株のアミノ酸数は61となり,89より28個分だけ短くなっています。

C すべての花粉が発芽しなかった。
形質転換株の花粉はすべてA1およびB2のXを有し,また,柱頭にある雌性因子はB2を有するため,A1のXとB2のYが結合して花粉の発芽は阻害されるから。

XとYが結合→阻害なので,結合しないもの(B2のX)はいてもいなくても同じと考えて,図2-1の左中段を見ればいいと思います。

D (1)
A1のXと結合して阻害できることから,Yには機能があります(ここでのまぐれ当たりは確率的に考えにくいです)。したがって,Xの方が機能を失ってYと結合できなくなっていると考えられます。

E
自家不和合性を有するためには,対となるXとYの遺伝子がセットで子孫に伝わる必要があるため,同一染色体上で,かつ,乗換えによる分離が起きないよう近くに存在しなければならない。

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テーマ:大学受験 - ジャンル:学校・教育

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