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慶應大学医学部2015年化学第2問
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解説

ごく普通の酸化還元の問題です。満点狙いでいいでしょう。

1.
(1)
アンモニア:エ 硫化水素:イ
NH3+H2O⇔NH4++OH
H2S⇔H++HS
HS⇔H++S2-

(2)
(i) 2NH4Cl+Ca(OH)2→CaCl2+NH3+2H2O
弱塩基の遊離です。熱するのは固体同士では接触しているのはごく一部になるため,反応を進めるためには熱で衝突回数を増やしてやる必要があります。

(ii) イ,ウ
アンモニウムイオンを含むものです。窒化ホウ素は黒鉛やダイヤモンド構造をとる物質で,合成にアンモニアを用いますが,多分水酸化カルシウムで逆反応は起こらないと思います。

(iii)
試薬に含まれていたり,反応で発生する水が試験管の口付近で凝縮されて加熱部に戻ると試験管が割れてしうまうので,口を少し下向きにする必要がある。

(iv)上方置換 水に溶けやすく,空気よりも密度の低い気体である性質。

2. MnO4+8H+5e→Mn2++4H2O
Mn2+は覚えて,あとは余ったOを水にして(逆に足りなければ水から持ってきて)電荷を電子で合わせるか,酸化数変化から電子の数を決めてやるかです。

3.(COOH)2→2CO2+2H+2e

4.O2+4H+4e→2H2O (酸性下),O2+2H2O+4e→4OH (中性,塩基性下)
どちらでもいいでしょう。相互変換は両辺にHやOHを足し,その液性で存在しないイオンを水にしてやればいいです。

5.
設問1 × ただの酸塩基反応
設問2 Mn +7→+2 酸化剤は還元されるもの。
設問3 × 還元剤は酸化されるもの。
設問4 O 0→-2

6.
(1)b:ホールピッペト c:ビュレット
前者は有機物の量をオーバーさせればいいので,十分なある一定量を加えるためホールピペットです。後者はピッタリにするために少しずつ滴下していくのでビュレットです。

(2)
以下のような構造になり,それぞれの価数を考慮して電子の受け渡しで等式を作ると(有機物に必要な電子をwとしています),
keio_med_2015_chem_a2_2.png
keio_med_2015_chem_a2_1.png

この分の電子の10倍(Lなので)を受け取れる酸素なので,原子で考えれば2価で16g/molです。したがって酸素のmgをpだとすると,
keio_med_2015_chem_a2_3.png


(3)
シュウ酸ナトリウムで滴下すると,過マンガン酸イオンの薄い赤紫色が無色になる点を終点とすることになるが,この色の変化よりも,赤紫が消えない点の方が終点を判断しやすいから。

前者は赤紫色→薄ピンク→うすうすピンク→薄々ピンク→・・・→無色みたいな感じでどこから無色なのかわかりにくいです。
後者は無色→無色→無色→無色→薄ピンクで比較的明白です。


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