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東京大学2016年前期生物第1問
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解説

なんか個人的にはどこかで解いたような問題です。どっかの医学部かなんかですかね。素直な心をもって臨めば解けるように丁寧に作られています。難易度は所要時間も含めて低いと思います。

A (2),(4),(5)
(1)○血液などの結合組織は中胚葉です。その元である骨が中胚葉であることからもわかるかと思います。
(2)×血液から血球系(血小板を含む)を除いたものが血しょうです。
(3)○紛らわしいのは好塩基球→アレルギー,好酸球→アレルギー制御(炎症抑制)と寄生虫
(4)×虫とかにもあります。
(5)×B細胞は骨髄で遺伝子の再構成と免疫寛容,その後に脾臓やリンパ節に移動して成熟(変異が起きやすくなって免疫グロブリンの最適化などが起こります)。ランゲルハンス島はインスリンやグルカゴンの分泌。

B
骨髄移植では造血幹細胞が移植されるため,正常な赤血球が作られ続けるが,輸血では輸血された赤血球の寿命までしか効果がないから。

本文中に寿命に関しても明記されているので一段落目をしっかり読んでください。

C 1門脈 2肝臓 3腎臓 4胆管 5十二指腸
門脈は小腸をはじめとした消化管(栄養素など),脾臓(赤血球破壊時に出るビリルビン)や膵臓(インスリンとか)からきてます。小腸では脂質以外の分解産物は毛細血管に吸収されます(脂質系統であるモノグリセリドと脂肪酸はリンパ管である乳び管)。肝臓はアンモニア処理や血糖値維持など多くの恒常性維持に関わっています。薬物などで脂溶性のものはグルクロン酸抱合(グルクロン酸は水溶性)などされて排出されていきます。

D (4)
ただCBC細胞が光っているだけなので,上皮細胞がどう作られるかに関する情報はありません。

E
免疫グロブリン 
タンパク質の各部が複数のパターンから選択されることによって,多様な抗原に対応できる可変部が得られる。

T細胞受容体
タンパク質の各部が複数のパターンから選択されることによって,多様なMHCに対応できる可変部が得られる。

各パーツのパターンをかけ合わせると結構な数になりますが,実際にそれだけですべての抗原にピッタリくっつく抗体はできないので,突然変異の乱発による微調整が入ったりします。

F (1)発する (2)発しない (3)発する (4)発しない
遺伝子の再編成は不可逆的です。したがって,一度起こってしまえばLがなくなり,すべての細胞で発現するR遺伝子の転写調節領域とGFPがつながるので,どの細胞だろうがGFPが作られます。再編成が起こる条件はTの存在とCの発現(Lgr5の発現にもなります)が同時に起こることです。
(1)同時に起こります。
(2)Lgr5がないのでダメ。
(3)同時に起こってます。その後は関係ありません。
(4)だからその後は・・・

G 維持される
既に領域Lは再編成によって取り除かれているため,GFPはR遺伝子の転写調節領域によって発現するから。

H
CBC細胞は入れ替わることなく分裂し,少なくとの1年はCBC細胞を維持しつつ,上皮細胞を再生産する。

別のところからCBC細胞が作られると再編成がなくなってしまうので,1年後にあるCBC細胞は初めのCBC細胞のクローンです。

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テーマ:大学受験 - ジャンル:学校・教育

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