ひたすら受験問題を解説していくブログ
東京大学2013年前期化学第3問I
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見たことない物質でしょうから、ちゃんと理解している必要があります。この辺が東大のメッセージを感じます。
理解してれば煩雑な計算などない素敵な問題です(教える上でも楽です)。


3個です。算数です。要するに6のうち4つを選べということですが、回転したり裏返したりと大変です。こういうときは少ないほう、つまり置換していない水素に注目します。すると水素と水素間が何炭素分はなれているか、1,2,3しかありません。


まず、ベンゼンについているメチル基はカルボキシル基イオンCOO-になります。これを酸性にするとカルボキシル基になります。よってBは4つのカルボキシル基を持ちます。
BからM1になるときに分子内脱水(減圧なので分子間で会う確率低くなる)を2mol分しているので、隣り合うカルボキシル基が2組あるはずです。4つ連続だと真ん中2つで脱水すると他の2つは脱水できないので、間をおいて2組,2組の構造です。よってメチル基に戻せばAになります。ウの図を参照とします。


C、Dまでの反応を示すと以下のようになります。
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M1(ベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸1,2:4,5-二無水物)およびM2(4,4'-ジアミノジフェニルエーテル)とついでにP。M2は単純にアニリン作るときのような感じの還元反応です。
todai_2013_chem_3a_7.png

オ(3)
(1)水酸化ナトリウムの方が強い塩基ですので、むしろM2の塩が水酸化ナトリウムでM2になります(問題文中でアンモニアでやってますので、アンモニアよりも弱い塩基です)。
(2)二クロム酸カリウムといえば酸化です。
(3)次亜塩素酸イオンは酸化剤です。よってNH2が酸化されつつ複雑怪奇な物質に変わると思います。アニリンも同様に酸化されて赤系のわけのわからない物質に変わった気がします。
(4)CH3-CO-かCH3-CHOH-が無いと反応しません。できるのはヨードホルムとカルボン酸塩です。
CH3-CO-R+3I2+4NaOH→CHI3↓+R-COONa+3NaI+3H2O
CH3-CHOH-R+4I2+6NaOH→CHI3↓+R-COONa+5NaI+5H2O
(5)フェーリングは還元性を示すもので、アルデヒドが引っかかります。ただし、ギ酸(キレート作ります)やベンゼン環にアルデヒドが直接着いたもの(ベンゼン環が安定をもたらします)は反応しません。もちろんアルデヒドに関係のないM2も反応しません。


Nに水素がないことから2つ結合がなされ、また、1つのNにM1が複数つくことは立体的にじゃまになって無理なのでエの図のようになります。
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テーマ:大学受験 - ジャンル:学校・教育

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